医者の心
- 作者: 中島梓
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本
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医者と患者のコミ二ュケーション。
果たして気持ちは通じているのかな。
患者のクエスチョンを100%理解できるお医者がこの世に存在するのかな。
お医者、主治医は自分にとって一人。
主治医にとって私は大勢の患者の中のひとり。
医者って「対病気」で人間を見てはいないように感じる時が多々ある。
こちらの気持ち、例えば気にしている事、病気に対する疑問、知りたい事、あまり的確には答えてくれない。
望む事にも応えてくれない。
勿論 患者の勉強不足も質問内容の問題もあるけど。
この著者はとうに亡くなってしまっているけど、この時点でこんな結果になると思ってもいなかったのでは?
お医者の気持ち(発言)と、患者の受け取り方に大きくズレがあって、まさか自分の状態がそれ程に重篤なモノとは思わずに亡くなっていったのではないのかな。
まさか死んでしまうなどとは思いもしなかったのでは。
転移ばかりを繰り返していると、患者も医者も感情が「麻痺」してきくるんだ。きっと。
そして希望ばかりの処方は自分には不必要です。